
びっくり目のしろたろと違って、
切れ長の目をしたえいた。

一重のつり目は猫でも人でもかっこいい。
えいたの目は瞬膜*が少し出たままになっていて、
そのせいか、色っぽい目つきに見えることがある。
鮨好きの私達は愛称で“貝ひも”と呼んでいる。
これは野良猫だった時代に
猫ヘルペスウイルス感染症にかかった名残。
ヘルペスウイルスとは鼻水、くしゃみ、流涙など
いわゆる猫風邪の症状を起こすウイルスの一つだ。
一度かかるとキャリアになってしまう確率が高い。
えいたは毎月のようにくしゃみをして、
気温の変化なども重なると、鼻水を垂らすようになってしまう。
酷くなると他の猫達にもうつすことがあるので、
普段からケアしていなければならない。
以前も書いたが、猫風邪といっても
悪化すると命取りになるので侮れない。
えいたの場合、“貝ひも”の出具合で症状の重さを
予測している。
もちろん、眠い時にでる“貝ひも”は別だけど…。
*瞬膜=上下方向に動くまぶたとは別に、
水平方向に動いて眼球を保護する透明又は半透明の膜。
通常は目の内側に隠れている。