
よしよし
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インド初心者・その1
仕事で訪れたインド。
第一印象はとにかく人が多いこと。
どこへ向かうでもなく、何をするでもなく、
街の至る所にわらわらと集まっていて、
どちらを向いても人だかり。
道路は十字路でも信号が無い所ばかりで、
そこを車も自転車も、バイクも人も皆が皆、
「通るよ」という合図のクラクションをパーパー鳴らしながら、
我先にと渡ろうとする。
日本では考えられない状況だけど、
ここでは強引さと譲り合いの絶妙なバランスで
秩序がなりたっているから不思議だ。
タフでないと、いつまでも足踏みしていることになる。
インドの高級ホテルの裏がスラム街になっていることについて、
コーディネーターのマニさん(インド人)が
「ホテルを建てる時にスラムから労働者を集める、
働いている間、彼らは建設現場の側で寝泊まりし、
完成したら、そのままそこに住み始めてしまう」と話していた。
彼らを追い払うようなことはしないらしい。
富裕層と隣り合わせに貧困層がいる。
世界の富豪上位10人のうち2人はインド人。
IT関連産業の伸びが顕著でGDPは世界10位、
それなのに、1日の収入が1ドル未満の「絶対的貧困層」
が4億人以上もいるという。
信じられないほど貧富の差が激しい国なのだ。
マニさんが言った。
「この国は神様が動かしている。
裕福な人もスラムの人々も皆、神様が作った。
見たでしょう?どんな貧しい人々も
ちゃんとストレス無く生きている。」
「いや、ストレスはあるでしょ!」
思わず、スタッフ皆でつっこんだのだった。