（また見てる…）
しろたろの気持ちは萎えることがない。
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＜『夫婦とはお茶漬けの味なんだよ』＞
GWに茅ヶ崎館に泊まったことをきっかけに、
このところすっかり小津ブーム。
「お茶漬けの味」「晩春」「早春」「宗方姉妹」「小早川家の秋」、
「東京物語」「秋刀魚の味」「おはよう」と連続鑑賞してしまいました。
昔見た時は、淡々とした印象だけが強かったのですが、
観直すと、いや～愉快、愉快…。
笠智衆に癒されっぱなしの「東京物語」では、
原節子の「私、ずるいんです」の名シーン（個人評）に
自分でも驚くほど号泣してしまいました。
そして「宗方姉妹」、最高っすよ！（誰）
田中絹代演じる古風な姉に高峰秀子演じる現代的な若い妹が
「お姉さん、古い古い！」と非難するシーンでの名台詞、
「ほんとに新しいことはいつまでたっても古くならないことだと思ってんのよ」
田中絹代が素敵すぎる。
そして、山村聡演じる無職で酒浸りの夫、三村と
上原謙のハンサムすぎるガイ、田代がこれまたいい。
田代（社会的に成功している上に姉・節子のことを想い続けている）に
嫉妬した三村は節子にわざと別れ話を切り出す。
それでも信念を持って夫への一途な思いを伝える妻に
「貴様、よくそんなことが言えるな！そんな所が嫌なんだ！」と
吐き捨てビンタする三村。
ぶたれても少しもよろめかず、すっと耐える節子。
彼女の凛とした姿が弱い三村をさらに刺激して…
ああ、なんとも不器用な男…（号泣）。
と、長々結末まで書きそうな勢いに
なってしまったのでやめます。
たまには古い映画もいいものですね！
（創刊〜vol.13）
