相方のinstagramに
「今日のポール・マッカートニーのライブで『Listen to What the Man Said』を
聴いてまこちゃんを思い出しました。まこちゃんにも歌声が届いていますように」
というコメントがあり、また泣いてしまった。
この歌のエピソード。
以前もブログに書きましたが、
まこを引き取ってからしばらくたったある日、
たまたまこの曲を口ずさんでいたら、
まこが駆けよって来たのです。
ゴロゴロすりすりと喜んだので不思議に思い、
違うタイミングで歌ってみたのですが、
同じ反応。他の歌では無反応。なぜかこの歌だけ。
これは面白いと、ご飯を食べている最中とか、
本棚の上でリラックスしているときとか、
いたずらに口ずさんで呼び出したこともありました。
たとえ熟睡していても、歌うと必ずむっくり起き上がって駆けよって来る。
そんな姿がうれしい反面、なんだか心苦しくなってきて、
まこが歳をとって動きが遅くなり始めた頃から、
特別な時にしか歌わないようになりました。
まこは亡くなる1週間ほど前から努力呼吸をしていました。
(努力呼吸:呼吸困難時に呼吸筋を使う息の仕方)
まこがいつも寝ている引出しベッドに作った酸素室(酸素濃縮器から
病院の推奨濃度で酸素を補充している)に入って休んでいて欲しいのですが、
出たがるし、動き回って悪化しないようにと部屋を閉めていると、
「見回りしたい!日向ぼっこしたい!」とドアをカリカリ掻きつづけます。
それこそ心臓が止まるのでは?と思うくらいの勢い。
ドアを開けても自分では途中までしか行くことができなくなったので、
だっこして見回りさせて、いつものように日向ぼっこしました。
「大丈夫だよ、大好きだよ」と声をかけるとゴロゴロと喉を鳴らします。
頭を撫でるとうれしいのはわかっているのだけれど、
ゴロゴロにつられて呼吸も荒くなるので、さわるのに躊躇してしまう。
同じように、この曲を歌うとまこが喜ぶのはわかっていたけれど、
体に負担をかけてしまいそうで歌えませんでした。
最後に歌ってあげたのでは、亡くなった当日の夕方、
昏睡状態になってから。
晴れている日だったので、まだ部屋は明るかった。
「そんなに毎日見回りしなくてもいいよー、ひと月に1度でいいじゃない。
ゆっくり生きたらいいよー。3日に1度起きればいいじゃない。
ずっと一緒にいるから…」
話しかけても、目は開けていましたが、朝まで動いていたしっぽは動きません。
それから、『Listen to What the Man Said』をラララで歌いました。
いつものように「〜love is kind」のところを「まこ〜」に替え歌して。
反応はなかったけど、きっと聞こえていたと思います。
まこが好きな歌のこと、覚えていてくれてどうもありがとう!
Listen To What The Man Said(あの娘におせっかい)/Paul McCartney & Wings
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