就寝前の考えごと。
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<ゼロ!>
少し前の話題になりますが、
熊本市動物愛護センターは平成26年度に犬の殺処分ゼロを達成しました。
(詳しくはセンターの
PDF(click!)で)
私達もちょうど4年前に同センターを訪問しました。
“ゼロ” は、最初は無理だと思われたかもしれない。
各方面から反発を受けたと聞きます。
でも、掲げることでそれを意識する。そして行動となり、
たとえ時間がかかったとしても、周りの理解を得て目標に近づく。
日本では犬猫の殺処分は年間約16万頭だそうです。
どうして、こんなにたくさん殺されてしまうのでしょう?
(例えばドイツは0、イギリスは約7千頭)
後をたたないブリーダー崩壊、
ペットショップによる在庫処分、悪質ブリーダーによる数減らし、
また、飼い主の引越し、出産、旅行、金銭的理由、
懐かないペット、怪我をしたペット、歳をとったペット、
あるいは飼い主自身の病気…、保健所に持ち込まれる理由は様々。
保健所にも獣医師がいて、命の大切さを諭すと、
「サービスがなっていない(殺処分しろ)」と住民から批判がでた地域も。
帯にモデルの浜島直子さんの言葉が。愛犬ピピも殺処分1日前に救われた犬だったそう。
NPO法人や個人で運営するシェルター(保護施設)も日本中にたくさんあり、
何万匹もが里親を待っている中、近所のホームセンターでは
売るために繁殖させられた子達が、いまだに高額で売られている…。
そうなってしまうのはなぜ?
考えることから始めるだけでも
きっと “ゼロ” の可能性が生まれてくると思います!
以前はペットショップで買っていたけれど、
新しく迎えた子は保護施設から引き取ったという人もどんどん増えている。
きっと、それがスタンダードになる日が来るでしょう。
殺処分とペットの流通の現状について丁寧に取材された本。
この本の取材中に、殺処分機に入れられた犬が「カーミングシグナル」と呼ばれる
ボディーランゲージをする話が書かれています。
前脚をかがめお尻を持ち上げる、おじぎのような動作。
犬が不安な時に、相手や自分を落ち着かせるためにとうろうとする姿勢。
「私はあなたを傷つけるつもりはありません。だからあなたも傷つけないで」
犬がとった最期のコミュニケーション。
これを読んで泣いている場合じゃないな。
言葉にしなくては。
無駄に殺される命がなくなる日を信じて。
これから飼おうと思っている方に
是非、読んで欲しい本です。
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