まったく、もう。(デレデレ)
<愛しい日々>
記憶が悲しみを呼び起こすから、
思い出さないように試みます。
でも脳は過剰に覚醒して、思い出は勝手に再生され続け、
どんなに辛くても自分で止めることはできないのです。
夢を自分でコントロールできないように。
大切な人を失うということは起きたまま夢を見続けること。
そして、それはとてつもなく切ない。
小津安二郎の『東京物語』の中で、原節子が演じる
夫が他界して7年目になる妻が、
「主人のことを時々思い出さない日がある、私ってだめな女なんです」
というシーンがあります。
以前は、7年経ってもそうなのか、と思いましたが、
今は本当にそんな日が訪れるのだろうか、
と思ってしまう。
できることなら、悲嘆とはどんなものか
知らなかった頃に戻りたいなあ。
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