おはよう!しおん!!
<仕事のはなし>
秋に向けてキルト刺繍のジャケットとコート
を作りました。
もとのイメージは17~18世紀のキルト刺繍です。
1740年代のリネンに施された刺繍(イギリス) 。
この時代は全てハンドメイド。
こちらは1635~1640年頃の物。
この手法を既製服でそのまま再現すると
工賃が高くなりすぎてしまうので、
相談を重ねた上で刺繍機械で仕上げることにしました。
今回のジャケットのディティールです。
リネン生地に薄手のワタを合わせ、
刺し子のように糸を2重にしたステッチでグランドを埋め、
葉っぱと花柄のモチーフの部分は糸を増やしながら
浮かび上がらせるようにしています。
大きな柄なので途中で刺繍機械を止め、手動で柄を
合わせながらキルト刺繍を仕上げてあります。
今の技術で仕上げたアイテムが
いつかアンティークになって残っていくことを願って。